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広島がん高精度放射線治療センター
ハイプラック

〒732-0057
広島市東区二葉の里三丁目2番2号
TEL:082-263-1330
FAX:082-263-1331

トップページ > 受診を希望される患者様へ > 肺がん

肺がん

肺がんは罹患数が男性で3位、女性で4位、死亡数は男性で1位、女性で2位です。
罹患数および死亡数は男女ともに増加傾向であり、40歳代後半から増加し、高齢になるほど高いと言われています。
肺がんに罹患する最大の原因はタバコの喫煙であり、喫煙している限り、肺がんになるリスクは10倍以上上昇すると言われています。

治療法

肺がんは非常に小さな状態で発見された場合、定位放射線治療(ピンポイント照射)と手術成績に差がないと言われています。
一方、リンパ節転移がすでに存在している場合は、手術や化学療法を併用した放射線治療が第一選択となりますが、全身状態などにより手術や化学療法が施行出来ない場合は、放射線治療が行われることがあります。

当院で治療対象となる具体的な適応

定位照射
  • 腫瘍最大径が5㎝以下で転移のない非小細胞肺がん(T1-2aN0M0)
  • 組織型は未確定だが画像診断で早期肺がん(T1-2aN0M0)が強く疑われる症例
  • 転移性肺がんのうち、肺の病巣が最大3cm、3個以内で他の部位に転移のない症例
通常照射
  • 遠隔転移のない非小細胞肺がんおよび小細胞肺がん(T1-4N0-3M0)
  • 手術後に遺残もしくは再発を認める非小細胞肺がん(遠隔転移例を除く)

当院で行う定位放射線治療(ピンポイント照射)

息を止めるピンポイント照射

“アブチェス”という、呼吸による胸腹部の2か所の体動レベルを検出する呼吸センサーを用いて、患者様ご自身で呼気で息を止めていただき、体内での腫瘍の位置精度を確保してピンポイントで高線量を照射します。

呼吸しながらのピンポイント照射(動体追尾照射)

当センターに整備されました三菱Vero 4DRTを用いると、腹壁に置いたマーカーと腫瘍周囲に留置された金マーカーの呼吸性移動を感知し、それぞれを関連づけることが出来るため、常に腫瘍の位置同定が可能です。従って、腹部の圧迫や呼気の息止めの必要がなく、通常の呼吸をしながらの照射が可能であり、患者様の治療中の負担は大きく軽減されます。(「高精度放射線治療とは」を参照してください)

なお、個々の患者様で状況が変化致しますので、具体的な適応や放射線治療の方法については担当主治医から詳しく説明をお聞きになってください。

息止めを行う放射線治療の基本的な流れ

診察  
  放射線治療の適応かどうかを判断し,インフォームド・コンセントが行われます。
オリエンテーション 30分程度
  放射線治療の流れや注意事項をビデオやパンフレットを使って説明します。
腫瘍の呼吸性移動確認 30分程度
  X線透視装置を用いて呼吸による腫瘍の動きを確認します。
この際、息止めの練習も行います。
固定具作成 20分程度
  治療中に体が動かないよう固定具を作成します。
治療計画用CT撮影 10分程度
数日後 放射線の当て方をシミュレーションするために
CTを撮影します。基本的には仰向けで撮影しますが、CTを撮影した体位を毎回の治療で再現することが非常に重要となりますので、無理な体位とならないように枕の高さや腕の上げ具合等、気兼ねなくお申し付けください。
治療開始  
  治療は基本的に平日のみ行いますが、治療効果を高めるために休日でも治療をすることがありますのでご注意ください。尚、治療時刻は予約制となります。
フォローアップ  
  紹介元の医療機関と連携して経過を観察し、必要に応じて検査を行います。

治療時の注意点

  • ●息止めの定位照射では、毎回の治療で頻繁に息止めを実施していただくため、息止めがうまくできないと治療に時間がかかってしまいます。そのため、事前に息止めの練習をしていただき、無理なく息止めが行えるように息止め時間をこちらで調整致します。
  • ●放射線治療中は室内に患者様のみとなります。スタッフは操作室のモニタで常に室内を監視していますので、治療中気分が優れないときには、手を振る・足を曲げるなどして合図を送ってください。
  • ●治療中は寝台が高くなりますので、転落・転倒防止のためスタッフの指示があるまで勝手に動かれないようにご注意ください。
  • ●治療体位の目印として体に直接線を書き込みます。線が消えないように剥がれにくいシールを貼りますが、それでもお風呂で強くこすると消えてしまいます。入浴の制限はありませんので、線に注意して体を洗うよう心掛けてください。また、線が消えかけているときはスタッフまでお申し付けください。
  • ●治療期間中は食事・運動などの日常生活での制限はありませんが、出来るだけ激しい運動は避けてください。毎日治療に通えるように体調を整えてください。

放射線治療の副作用

  • ●治療期間中にはほとんど副作用はありません。
  • ●数か月後に、放射線が照射されたところに影響が出ることがありますが、ほとんどの場合、治療の必要はありません。

肺がん動体追尾照射の基本的な流れ

診察  
  動体追尾照射の適応かどうか判断し,インフォームド・コンセントが行われます。
オリエンテーション 30分程度
  放射線治療の流れや注意事項を説明します。
腫瘍の呼吸性移動確認 30分程度
数日後 X線透視装置を用いて呼吸による腫瘍の動きを確認します。
腫瘍の動きが小さい場合は動体追尾照射を行えないことがあります。
気管支鏡を用いた
マーカー留置
CT:10分程度
MRI:30分程度
数日後 腫瘍の動きが大きく、気管支鏡下留置術の適応と判断された場合、隣接する広島鉄道病院にて、腫瘍の位置の目印となる微小なマーカーを腫瘍近傍に留置します。
その場合は広島鉄道病院に1泊2日の入院となります。詳細は担当医へお尋ねください。
マーカーの存在確認 20分程度
  ごく稀にマーカーが当初の位置から脱落することがあるため、脱落していないかをX線透視で確認します。
仮に脱落していた場合、違う照射方法(息止めを行う定位放射線治療)で治療を行えるよう準備を進めます。
固定具作成 20分程度
  治療中に体が動かないよう固定具を作成します。
治療計画用CT撮影 20分程度
数日後 放射線の当て方をシミュレーションするために
CTを撮影します。基本的には仰向けで撮影しますが、CTを撮影した体位を毎回の治療で再現することが非常に重要となりますので、無理な体位とならないように枕の高さや腕の上げ具合等、気兼ねなくお申し付けください。
治療リハーサル(1回目)  
  実際の治療計画を行う前に、治療装置がマーカーを認識するかどうかのテストを行います。もしうまくいかない場合は、違う照射方法(息止めを行う定位放射線治療)を検討します。詳細は担当医へお尋ねください。
治療リハーサル(2回目)  
  実際の治療に則したリハーサルを行います。
治療開始  
  毎日決められた時間にご来院いただき、治療を行います。
治療の期間はおよそ○○日間です。土日祝日は基本的にお休みとなります。
フォローアップ  
  紹介元の医療機関と連携して経過を観察し、必要に応じて検査を行います。

治療時の注意点

  • ●動体追尾照射は基本的に楽な呼吸をしながら治療を行う手法ですが、あくまでも息を吸うタイミング・吐くタイミングを一定にしてもらう必要があります。実際の治療では緊張してしまい、深呼吸などで呼吸が乱れてしまう恐れもありますので、練習の意味も込めてリハーサルの機会を設けるようにしています。
  • ●また、十分に呼吸の練習を行ったとしても、やむを得ず咳をしてしまったり、その他の理由で呼吸が乱れてしまうことがあると思います。その際は手を挙げるなど合図をして頂くことで、治療を一時中断致します。治療中は室内に患者様一人となりますが、治療を担当するスタッフが常に外からモニタで監視しておりますのでご安心ください。
  • ●治療の際、様々な理由(機械の不具合や患者様の体調不良など)で治療を中断・中止することがあるかと思われます。高精度な治療を行うために、治療を担当するスタッフは常に患者様の安全を考えておりますので、ご了承お願い致します。
  • ●その他、ご不明な点がありましたら、気兼ねなく担当のスタッフへお尋ねください。
  • ●一般的な定位放射線治療の注意点はこちらをお読みください。

放射線治療の副作用

  • ●治療期間中にはほとんど副作用はありません。
  • ●数か月後に、放射線が照射されたところに影響が出ることがありますが、ほとんどの場合、治療の必要はありません。
  • ●治療のために留置したマーカーをその後取り出すことはありません。マーカーは金でできていますが、人体への影響は特にありません。